6月 3 ⑬一斉じゃないからできん
今回は身内の話で申し訳ない。
写真を生業としているものの、意外と気恥ずかしく
身内の写真を撮ったことはあまりない。
先日、車検の仕事をしている甥が結婚するというので
久しぶりにカメラを携えて、母方の郷里へ。
一時インターネットの出会い系サイトにハマっている、
という噂を聞いていた甥だったので、
そっち方面で若い女の子でも見つけたか?なんて
思っていたが、意外や意外(失礼)しっかり者の女の子
だった。
結婚写真や結婚式に参加した人たちの写真を撮り終え
やれやれ、やっと食事にありつける、と思った
その時、母方の祖母が
「あそこの壁の前で私の写真を撮ってくれんか?」
とやってきた。おぅ、いいよと席を立つと
「結婚式が終わってからでいい」と言われ、また食事
を再開。
無事に結婚披露宴も終え、そのまま新婚旅行に発つ
甥たちを見送り、祖母に声をかけた。
「私だけじゃなく、八重ちゃんやアキちゃん、それと
トシちゃんやキミちゃんの写真も撮ってくれんか?」
というので
「じゃあみんなで並んで写真撮る?」と言ったら
みんなガハハ!と豪快に笑いながら
「みんな一斉に死なんからそれはできん!」
え?死?
どうやらおばあちゃんたちは自分たちの遺影を撮って
ほしいらしい。玄孫の結婚式に、髪もセットして
お化粧もして、いつもの自分たちより綺麗な姿を
写真にして残したいんだろう。
結婚式と遺影、真逆のようだが、祖母たちにとっては
どちらも日常の延長線なんだろうな~。
ただ、あんなに豪快に笑ってる祖母たちを見ていると
まだまだこの写真が使われることはなさそうな気が
する。
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